Hell Let Looseに大型アップデート「Update 20」が実装されました。D-Dayの82周年を記念した今回の更新では、カナダ軍の参戦、新マップ「ジュノー・ビーチ」の導入、そして戦車戦のメタを根本から変える「装甲抵抗システム」のオーバーホールが含まれています。
今回の目玉となるのは、第3の連合国軍として登場するカナダ軍です。Sten Mk IIやRifle No.4 Mk Iといった象徴的な新武器に加え、史実に基づいたユニフォームや車両が追加されました。これらは新マップ「ジュノー・ビーチ」でその真価を発揮します。ジュノー・ビーチは、市街地から強固な沿岸防衛陣地まで、多様な環境が混在しており、これまでのマップ以上に歩兵と車両の緊密な連携が求められる設計になっています。
しかし、既存のプレイヤーにとって最も衝撃的な変更点は、新システム「Armor Resistance System(装甲抵抗システム)」でしょう。これまでの単純なヒットポイント制に近い仕組みから脱却し、装甲の厚さと着弾部位に応じた「パーセンテージベースのダメージ軽減」が導入されました。これにより、戦車の生存性が大幅に向上すると同時に、対戦車兵や敵車両側には、より精密な狙いと戦術的な位置取りが要求されるようになります。
装甲車両にはさらに、戦略的な幅を広げる新機能が追加されています。
- スモークランチャー: 被弾時や撤退時の目くらましとして、戦車自身が煙幕を張ることが可能になりました。
- 砲弾のアンローディング: 装填済みの砲弾を、発射することなく入れ替えられるようになり、急な交戦距離の変化やターゲットの変更にも柔軟に対応できます。
これらの変更は、単なる数値の調整ではなく、戦場全体の流れを大きく変えるものです。特に装甲抵抗システムは、戦車が無双するのを防ぎつつ、熟練のクルーがより長く戦線に留まれるようなバランスを目指しています。また、ゲーム内ニュースフィードの追加やプレイヤー通報ツールの改善など、コミュニティ維持のためのQoL向上も図られており、本作がより深く、長く遊べるシミュレーターへと進化を続けていることが伺えます。カナダ軍の投入と新たな装甲の仕様が、実際のフロントラインでどのようなドラマを生むのか、非常に楽しみなアップデートと言えるでしょう。
