1990年代初頭の日本、その懐かしい空気感を掌に収めたようなコンビニ店員シミュレーターInkonbini(inKONBINI: One Store. Many Stories)がついに発売されました。本作は単なる作業ゲーではなく、店番を通じて地域住民との絆を深めていく、極めてナラティブな体験を提供してくれます。
プレイヤーは大学生の早川真琴となり、夏休みの間、叔母のコンビニを手伝うことになります。棚出しや陳列といった日々のルーチンワークは、単なるミニゲームではありません。それらは心地よいリズムを生み出し、訪れる客一人ひとりとの対話へと繋がる重要なプロセスとして機能しています。本作が他のシミュレーターと一線を画すのは、この「対話」の重みです。
特筆すべきは、会話の選択肢が物語に与える影響の大きさです。各キャラクターには3〜8種類のエンディングが用意されており、あなたのちょっとした一言や気遣いが、常連客たちの人生を左右することになります。90年代という、まだインターネットが普及しきる前の、密接で温かいコミュニティの姿がそこには描かれています。
現在、PC(Steam/Mac)、PS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switchと幅広いプラットフォームで展開されており、Steam Deckでの動作も確認されています。さらに、Steamでは発売から2週間の期間限定で10%OFFのローンチ割引が実施されています。サポーターパックやアートブックといったDLCも同時展開されており、この世界の雰囲気にどっぷり浸かりたいプレイヤーには嬉しい配慮と言えるでしょう。
効率を求める現代のゲームとは対照的に、あえて「ゆっくりと流れる時間」を楽しむ本作。仕事終わりのリラックスタイムに、あの頃の日本の風景へタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。
