Euro Truck Simulator 2(ETS2)のドライビング体験が、次なるステージへと進もうとしています。最新の1.58アップデートでは、車両の挙動、レスポンス、そして衝突判定に至るまで、物理シミュレーションの根幹に関わる大幅な刷新が行われます。
今回のアップデートで最も注目すべきは、エンジントルクマップに基づいたスロットルレスポンスの再計算です。これにより、アクセルを離した際のコースティング(惰性走行)の挙動がより現実に即したものとなり、エンジン始動時のわずかな回転数の変化といった細かな演出も追加。長距離ドライバーにとって、日々の運転感覚がより「本物」に近づくことになります。
また、キーボードでプレイしているユーザーに朗報なのが、新導入の「ダブルスロットルコントロール」システムです。これは、デフォルトの状態では部分的なスロットル操作を行い、キーを2回素早く叩く(ダブルタップ)ことで全開加速を可能にする仕組み。これにより、微調整が難しかったキーボード操作でも、より繊細な速度管理が可能になります。
メカニカルな面でも進化は止まりません。オフロード走行時などのホイールのキャンバー・キャスター角の反映が改善されるほか、ターボチャージャーのオーディオフィードバックも洗練されます。さらに、坂道発進をサポートする「ヒルスタートアシスト」の導入により、重量物を積載した状態での難所攻略もスムーズになるでしょう。
これらの物理演算や衝突ジオメトリの変更は、単なる修正に留まりません。SCS Softwareによれば、これは今後予定されている「Road Trip」車両や「Coaches(バス)」DLCに向けた重要な準備でもあるとのこと。将来のコンテンツ拡張を見据え、ゲームの土台をより強固なものにする今回の1.58アップデート。ベータ版でのテストを通じて、さらなる磨き上げが期待されます。
